◇さくら小の皆さん、おはようございます! 検温と健康観察はできましたか? 昨日の繰り返しになりますが、お家の人に心配をかけていませんか?自分の生活・行動を自分でコントロールできることは、「最大の武器」を手に入れることです。お休みだからできることを考え、自分で決めてがんばってみましょう!
◇さて、風薫る5月。本来なら過ごしやすい季節なのに今年は、突然暑くなってきましたね。人が最も快適に過ごせるのは20度前後といわれていますから、ちょっと残念な気温が続いています。こんな時に体調を崩しやすいものです。手洗い・うがい・顔洗い・規則正しい生活で、健康を保ちましょう。
◇そういえば、今日5月14日は「温度計の日」なんです。1686年5月14日に華氏(かし)温度の目盛り(°F)を定めた物理学者ファーレンハイトが誕生したことから「温度計の日」になったのだそうです。では、「温度計の日」にちなんで、温度についてお話します。(理科で学習しますが)日本で言う「温度」とは、「摂氏(せっし)温度」をさします。水の沸点(ふってん)を100度、融点(ゆうてん)を0度として、その間を100等分した目盛りのことで「℃」という記号で表します。1742年にスウェーデンの物理学者セルシウスが考案したことから「セルシウス度」ともいわれます。
◇一方で「華氏(かし)温度」とは、水銀温度計を発明したドイツの物理学者ファーレンハイトによって1724年に考案された温度のこと。「°F」で表され、「ファーレンハイト度」とも呼ばれます。中国で「ファーレンハイト」に「華倫海」の字を当てたことから「華氏」と呼ばれるようになりました。彼がこの温度を考案した説には複数の言われがありますが、その一つが、海水が凍る温度を0度、羊の肛門の温度を100度として、その間を100等分した目盛りに設定した、というものでした。華氏温度はアメリカやカナダ、イギリスで現在も用いられているんですよ。ちなみに華氏温度では、水の沸点は212度、融点は32度となります。華氏温度(°F)を摂氏温度(℃)に換算(かんざん)するには「℃=5(°F-32)÷9」を当てはめます。
◇「絶対(ぜったい)温度」や「絶対零度(れいど)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「温度に“絶対”って何だ?」と思う人も多いでしょうが、これは熱力学や物理学の世界でよく用いられる温度の単位です。1848年、イギリスの物理学者ケルビン卿(きょう)によって「絶対温度」の概念(がいねん)が考案(こうあん)されました。原子や分子の動きは温度が上がれば激(はげ)しくなり、下がれば鈍(にぶ)くなります。温度が下がり、すべての原子や分子の動きが完全に停止する状態(じょうたい)を「絶対零度」と呼びます。この温度を基準(きじゅん)にした考え方が「絶対温度」です。ケルビンによって、この「絶対零度」は「摂氏-273度(正確には-273.15度)」であると算出(さんしゅつ)され、「絶対温度」は例によって「ケルビン温度」とも呼ばれ、単位は「K(ケルビン)」で表されます。(引用 日本気象協会)